投資信託の比較・評価

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの評価|手数料や分配金、他投資信託との比較・解説

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドは、米国株への分散投資を目的とした投資信託(インデックスファンド)です。S&P500をベンチマークとしており、手数料の安さが特徴です。

本記事では、iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの特徴や構成銘柄、手数料、また他の米国株式への投資を目的とした投資信託との比較を行います。

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドとは?

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドは、米国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。S&P500をベンチマークしており、アップルやマイクロソフトなど米国の500銘柄から構成されています。

購入手数料・信託報酬(実質コスト)

本ファンドの購入手数料は、無料(ノーロード)です。また、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」は、年率0.375%(税抜)となっています。

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドの手数料
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬:年率0.375%(税抜)
  • 信託財産留保額:無料

運用管理費などを含めた実質コストは、設定から間もないためまだわかりませんが、発表され次第、追記いたします。

構成銘柄(米国株)の比率は?

次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。本ファンドは、S&P500をベンチマークとしており、米国の大中型株、約500銘柄から構成されています。

構成銘柄の上位10銘柄の構成比率は、下表にまとめたようになっています。

銘柄 構成比率 業種
アップル 4.04% 情報技術
マイクロソフト 3.43% 情報技術
アマゾン 3.22% 一般消費財・サービス
バークシャー・ハザウェイ 1.65% 金融
フェイスブック 1.59% 情報技術
JPモルガン・チェース 1.50% 金融
ジョンソン&ジョンソン 1.45% ヘルスケア
アルファベットClassA 1.44% 情報技術
アルファベットClassC 1.41% 情報技術
エクソン・モービル 1.42% エネルギー

S&P500に連動する低コストETFの比率が高くなっています。まだ、ファンド設定から間もないための措置と考えられ、純資産が順調に推移したうえで、ベンチマーク通りの現物株を配分していくことが考えられます。

ETF以外では、アップルやマイクロソフト、Facebook、アマゾンなど全世界でも有名なハイテク企業が多く組み込まれている点が特徴です。また、バフェット氏率いるバークシャーもランクインしています。

上位10社を見て見ても本ETFを購入・保有することで、有名経営者の企業や米国のグローバル企業に分散投資が行えることがわかります。

業種(セクター別)の構成比率

次に、本ファンドの業種別(セクター別)の構成比率を見て行きます。

業種(セクター) 構成比率
情報技術 26.2%
ヘルスケア 15.0%
金融 13.3%
一般消費財・サービス 13.1%
資本財サービス 9.7%
生活必需品 6.7%
エネルギー 6.0%
公共事業 2.8%
不動産 2.7%
素材 2.4%

アメリカには、世界を牽引するハイテク企業が多いため、情報技術のセクターの比率が高くなっています。しかし、ヘルスケアやエネルギー、金融などもバランス良く配分されており、業種の分散性も高いことがわかります。

分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(9月)行われます。設定来、一度も決算を迎えていないため、分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、決算期を迎えても分配金はファンド内へ再投資してほしいです。

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。

また、本ファンドのパフォーマンスは、下表にまとめたようになっています。まだ、一ヶ月なので、なんとも言えませんが、ベンチマークとの乖離も少ない、好調な成績となっています。

期間 ファンド ベンチマーク
1ヶ月 2.80% 2.82%
3ヶ月 10.49% 10.22%
6ヶ月 18.42% 17.96%
1年 18.16% 16.96%
3年 51.25% 46.43%
5年 110.12% 100.12%
設定来 111.51% 105.62%

また、ベンチマーク(S&P500)よりもパフォーマンスが高いのは、ベンチマーク構成銘柄の配当金(アップルなど個別銘柄から出る配当金など)が含まれないのに対し、本ファンドは、ベンチマーク構成銘柄の配当金が含まれていないためです。

つみたてNISAでの運用は?

本ファンドは、2018年1月からスタートした新たな小額非課税制度「つみたてNISA」でも運用可能です。非課税期間が現行NISAと比べて4倍の20年間となるので、積立を長期投資で行なう方には、嬉しい新制度です。

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米国株ファンドの比較

本ファンドは、米国株式市場に低コストで分散投資ができるファンドとして、評価できるファンドです。アップルやマイクロソフト、アマゾンなど、全世界で活躍するグローバル優良企業にファンド1本で投資できる点が魅力的です。

ただし、以下の「米国株式市場を投資対象とする低コストファンドの手数料比較表」をみると分かるように、S&P500をベンチマークとする投資信託としては、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)よりも手数料が高くなっています。

ファンド名 信託報酬
(税抜)
ベンチマーク
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.16% S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.17% CRSP USトータルマーケット
iFree S&P500インデックス 0.225% S&P500
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.375% S&P500


S&P500連動型投資信託(インデックスファンド)の比較・一覧

信託報酬などの手数料は、確実なマイナスリターンとしてパフォーマンスを悪化させるため、iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドよりもeMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方がオススメです。

ちなみに、表の中にある「楽天VTI」は、より多くの銘柄から構成される「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(以下、略してCRSP US)」をベンチマークとしています。

S&P500との違いは構成銘柄数の違いです。S&P500は米国の大型・中型株約500銘柄から構成されていますが、CRSP USの方は、大・中・小型株約4,000銘柄から構成されています。

ただし、両方のベンチマークの中長期のパフォーマンスを比較してみると、以下の図からわかるように、違いがわからないくらいです。そのため、ベンチマークにこだわりがない方は、手数料の安いeMAXIS Slim米国株式の方が良いでしょう。

S&P500とVTI(CRSP US)のパフォーマンスの違いS&P500とVTI(CRSP US)のパフォーマンスの違い
参考:yahoo finance

まとめ・評価

本ファンドは、低コストで米国株式市場への分散投資ができる点で評価できるインデックスファンドです。

しかし、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比べると手数料が高いため、S&P500連動型の投資信託としては「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の方がオススメです。

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドのデータ
  • ベンチマーク:S&P500
  • 購入手数料:無料(ノーロード)
  • 信託報酬(税抜):年率0.375%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
  • 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
  • 決算:年1回(5月2日。休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2013年9月3日)
  • 信託財産留保額:無し

お得な購入先(SBI証券?楽天証券?)

iシェアーズ米国株式インデックス・ファンドは、以下の金融機関で購入可能です。どの証券会社で購入しても同じと思われるかもしれませんが、結論から言うと、SBI証券での購入・保有がお得になります。

SBI証券、楽天証券、マネックス証券、GMOクリック証券、松井証券、カブドットコム証券、みずほ銀行など

参照元:BlackLock

SBI証券での投資信託の購入・保有がお得な理由は、投信マイレージと呼ばれるポイント還元サービスにあります。

購入手数料は無料なので、どこで本ファンドを購入しても差がつきませんが、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」の中で、SBI証券のポイント還元率が最も高くなっています。

ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。

ポイントは、現金などに交換できるため、ポイント還元率の高いネット証券でファンドを購入することで、お得にファンドを保有することができます。

以下の表は、各証券会社のポイントプログラムの比較を行ったものです。SBI証券の投信マイレージが還元率が最も高く、利便性も高いことがわかります。

証券会社 還元率 特徴
SBI証券 年率0.1%
(最大:年率0.24%)
  • 保有額1,000万円以上で還元率2倍
  • ほぼ全ての投信でポイント適用
楽天証券 残高10万円毎に月4ポイント
(最大:年率0.048%)
ポイント除外ファンドは少ないが、還元率が低い
カブドットコム証券 月平均保有額100万円につき1ポイント
(最大:年率0.24%)
ほぼ全ての低コストファンドがポイント適用外
マネックス証券 月平均保有額の年率0.08%
(最大:年率0.08%)

通常の投資信託の場合、SBI証券であれば、最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。例えば、1,000万円分保有している場合、年間(最大)24,000円の実質的なキャッシュバックがあります。

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