投資信託の比較・評価

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の評価|iFreeなど他の米国株ファンドと比較

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、S&P500をベンチマークとする米国株投信の中で最も手数料が安い投資信託です。

信託報酬0.16%(税抜)と驚きの低コストで米国株式市場へ分散投資が行えるため、米国株投信では最高水準の売筋となっています。

本記事では、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の特徴や手数料をiFreeなど他の米国株ファンドと比較・解説していきます。また、投資信託をお得に購入できる証券会社や裏技も解説していきます。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは?

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国株式市場への投資を目的としたインデックスファンドです。S&P500をベンチマークしており、アップルやマイクロソフトなど米国株500銘柄から構成されています。

購入手数料・信託報酬(実質コスト)

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の最大の魅力は手数料の安さです。

購入手数料や投資信託の売却時にかかる手数料(信託財産留保額)が無料(ノーロード)の上、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」が年率0.16%税抜と米国株式市場(S&P500)を投資対象とするインデックスファンドの中で、最安コストになっています。

eMAXIS Slim米国株式の手数料
  • 購入手数料:無料
  • 信託報酬:年率0.16%(税抜)
  • 信託財産留保額:無料

また、本ファンドは純資産総額が増えれば増えるほど信託報酬が安くなる仕組みになっており、下表のように、年率0.15%まで信託報酬が下がる可能性があります。

純資産総額 信託報酬(税抜)
500億円未満 年率0.16%
500億円以上
1,000億円未満
年率0.155%
1,000億円以上 年率0.15%

本ファンドは、米国株の投資信託として人気があるので今後の純資産の増加により、信託報酬が安くなる日が待ち遠しい限りです。

運用管理費などを含めた実質コストは、設定から間もないためまだわかりませんが、発表され次第、追記いたします。

構成銘柄(米国株)の比率は?

次に、本ファンドにどのような銘柄が組み込まれているか見ていきます。本ファンドは、をベンチマークとしており、米国の大中型株、約500銘柄から構成されています。

構成銘柄の上位10銘柄の構成比率は、下表にまとめたようになっています。

銘柄 構成比率 業種
アップル 4.04% テクノロジ・ハードウェア・機器
マイクロソフト 3.43% ソフトウェア
アマゾン 3.22% 小売
バークシャー・ハザウェイ 1.65% 各種金融
フェイスブック 1.59% ソフトウェア・サービス
JPモルガン・チェース 1.50% 銀行
ジョンソン&ジョンソン 1.45% 医薬品・バイオテクノ・ライフ
アルファベット 1.44% ソフトウェア・サービス
エクソン・モービル 1.42% エネルギー
バンク・オブ・アメリカ 1.41% 銀行

アップルやマイクロソフト、Facebook、アマゾンなど全世界でも有名なハイテク企業が多く組み込まれている点が特徴です。また、バフェット氏率いるバークシャーもランクインしています。

上位10社を見て見ても本ETFを購入・保有することで、有名経営者の企業や米国のグローバル企業に分散投資が行えることがわかります。

業種(セクター別)の構成比率

次に、本ファンドの業種別(セクター別)の構成比率を見て行きます。

業種(セクター) 構成比率
ソフトウェア・サービス 16.14%
医薬品・バイオテクノ・ライフ 8.24%
小売 7.51%
資本財 6.89%
ヘルスケア機器・サービス 6.71%
テクノロジ・ハードウェア・機器 6.24%
エネルギー 6.02%
銀行 5.92%
各種金融 5.22%
半導体・半導体製造装置 3.83%
その他 27.25%

アメリカには、世界を牽引するハイテク企業が多いため、ソフトウェア・サービスのセクターの比率が最も高くなっています。しかし、バイオやエネルギー、小売、金融などもバランス良く配分されており、業種の分散性も高いことがわかります。

分配金・利回り

本ファンドの決算は年1回(4月)行われます。ファンドの運用開始(設定)以来、一度も決算を迎えていないため、分配金の発生はありません。

分配金が出てしまうと、分配金への課税分(約20%)投資パフォーマンスが悪化するので、決算期を迎えても分配金はファンド内へ再投資してほしいです。

長期投資を行う場合、効率的な資産運用のため、分配金が出た場合でもファンドへ再投資することが重要です。SBI証券など証券会社の注文時に「分配金再投資コース」を選ぶことで、自動再投資ができます。

また、本ファンドのパフォーマンスは、下表にまとめたようになっています。まだ、一ヶ月なので、なんとも言えませんが、ベンチマークとの乖離も少ない、好調な成績となっています。

期間 ファンド ベンチマーク
1ヶ月 2.82% 2.82%
3ヶ月
6ヶ月
1年
3年
設定来 10.16% 10.17%

ちなみに、本ファンドのパフォーマンスがベンチマーク(S&P500)よりも若干悪いのは手数料があるためです。他のファンドのように、手数料が高くなると、さらにベンチーマークとの乖離が大きくなり、パフォーマンスを悪化させます。

ここからも、本ファンドのように手数料の安いファンドを選ぶ重要性がわかります。

つみたてNISAでの運用は?

本ファンドは、2018年1月からスタートした新たな小額非課税制度「つみたてNISA」でも運用可能です。非課税期間が現行NISAと比べて4倍の20年間となるので、積立を長期投資で行なう方には、嬉しい新制度です。

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米国株ファンドの比較

本ファンドは、米国株式市場に業界最安コストで分散投資ができる投資信託として、評価できるファンドです。

ファンドの購入手数料は無料であり、ファンド保有時にかかる手数料「信託報酬」も、ライバルの「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」や「iFree S&P500インデックス」を凌ぎ、最安コストとなっています。

ファンド名 信託報酬
(税抜)
ベンチマーク
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.16% S&P500
楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.17% CRSP USトータルマーケット
iFree S&P500インデックス 0.225% S&P500
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド 0.375% S&P500


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信託報酬などの手数料は、確実なマイナスリターンとしてパフォーマンスを悪化させるため、eMAXIS Slim米国株式のような手数料の安いファンドを選ぶことが重要です。

ちなみに、楽天VTIは、より多くの銘柄から構成される「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(以下、略してCRSP US)」をベンチマークとしています。

S&P500との違いは構成銘柄数の違いです。S&P500は米国の大型・中型株約500銘柄から構成されていますが、CRSP USの方は、大・中・小型株約4,000銘柄から構成されています。

ただし、両方のベンチマークの中長期のパフォーマンスを比較してみると、以下の図からわかるように、違いがわからないくらいです。そのため、ベンチマークにこだわりがない方は、手数料の安いeMAXIS Slim米国株式の方が良いでしょう。

S&P500とVTI(CRSP US)のパフォーマンスの違いS&P500とVTI(CRSP US)のパフォーマンスの違い
参考:yahoo finance

まとめ・評価

本ファンドは、米国株式市場への分散投資を目的としたインデックスファンドとして、最も手数料が安いファンドです。

ファンドの販売開始から時間が経っていませんが、純資産も順調に積み上がっており、ベンチマークとの乖離も低いため、評価できるファンドと言えます。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)のデータ
  • ベンチマーク:S&P500
  • 購入手数料:無料(ノーロード)
  • 信託報酬(税抜):年率0.16%(その他諸経費を含む実質コスト:初回決算待ち)
  • 売買単位:1万円から1円単位(SBI証券なら最低100円から積立可能。)
  • 決算:年1回(4月25日。休日の場合、翌営業日)
  • 償還日:無期限(設定日:2018年7月3日)
  • 信託財産留保額:無し

お得な購入先(SBI証券?楽天証券?)

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、以下の金融機関で購入可能です。どの証券会社で購入しても同じと思われるかもしれませんが、結論から言うと、SBI証券での購入・保有がお得になります。

SBI証券、楽天証券、SMBC日興証券、マネックス証券、岡三オンライン証券、カブドットコム証券

参照元:三菱UFJ国際投信

SBI証券での投資信託の購入・保有がお得な理由は、投信マイレージと呼ばれるポイント還元サービスにあります。

購入手数料は無料なので、どこで本ファンドを購入しても差がつきませんが、各ネット証券で行われている「ポイント還元プログラム」の中で、SBI証券のポイント還元率が最も高くなっています。

ポイント還元プログラムとは、投資信託(ファンド)の保有額に応じてポイント還元されるサービスです。

ポイントは、現金などに交換できるため、ポイント還元率の高いネット証券でファンドを購入することで、お得にファンドを保有することができます。

以下の表は、各証券会社のポイントプログラムの比較を行ったものです。SBI証券の投信マイレージが還元率が最も高く、利便性も高いことがわかります。

証券会社 還元率 特徴
SBI証券 年率0.1%
(最大:年率0.24%)
  • 保有額1,000万円以上で還元率2倍
  • ほぼ全ての投信でポイント適用
楽天証券 残高10万円毎に月4ポイント
(最大:年率0.048%)
ポイント除外ファンドは少ないが、還元率が低い
カブドットコム証券 月平均保有額100万円につき1ポイント
(最大:年率0.24%)
ほぼ全ての低コストファンドがポイント適用外
マネックス証券 月平均保有額の年率0.08%
(最大:年率0.08%)

通常の投資信託の場合、SBI証券であれば、最大0.24%(年率)のポイント還元が受けられます。

また、本ファンドは、もともとの手数料(信託報酬)が極めて安いため、ポイント還元が適用される証券会社が「SBI証券」と「楽天証券」のみとなっています。

SBI証券の還元率が0.05%、楽天証券の最大還元率が0.048%なので、SBI証券での購入保有がお得になります。

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